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JR関西本線 JR天王寺駅(てんのうじえき)歴史紹介

JR天王寺駅(てんのうじえき)の歴史は、初代の大阪鉄道が1889年(明治22年)5月14日にのちの関西本線に当たる路線の、湊町駅(現在のJR難波駅) – 柏原駅間を開通させたときに、その中間駅として開業したことに始まる。当時の天王寺駅周辺は、四天王寺に代表される寺社群の集まる地であり、また明治に入って東成郡の郡役所が置かれて発展しつつある場所であった。大阪市街と町続きであった天王寺村の南で上町台地に掘割を設けて線路を敷いた。大阪鉄道は引き続き、後の大阪環状線に当たる路線の建設を進め、1895年(明治28年)5月28日に玉造駅まで開業し、天王寺駅はその分岐駅となった。1900年(明治33年)6月6日に、関西鉄道が大阪鉄道を合併して関西鉄道の駅となったが、その関西鉄道も1907年(明治40年)10月1日には鉄道国有法により国有化され、国有鉄道の駅となった。この間、周辺は急速に市街地として発展しており、大阪馬車鉄道(のちの阪堺電気軌道上町線)が1900年(明治33年)9月20日に、天王寺が10月27日に相次いで開業して、これらの路線の集まるターミナルとしても発展していくことになった。さらに大阪市電も順次建設が進み、1923年(大正12年)4月13日には2代目の大阪鉄道も後の近鉄南大阪線となる路線を開業した。

天王寺駅(てんのうじえき)の年号

1889年(明治22年)5月14日 – 大阪鉄道(初代)が湊町駅(現在のJR難波駅)- 柏原駅間(現在の関西本線の一部)を開通させた際に、同線の駅(一般駅)として開業

1900年(明治33年)6月6日 – 大阪鉄道の路線を関西鉄道が承継

1900年(明治33年)6月6日 – 大阪鉄道が関西鉄道に合併。

1907年(明治40年)10月1日 – 関西鉄道が国有化。官設鉄道(国鉄)の駅となる

1909年(明治42年)10月12日 – 線路名称設定により、関西本線所属駅となる(玉造・大阪方面は城東線となり、その後1961年に大阪環状線に改称)

1929年(昭和4年)7月18日 – 阪和電気鉄道の阪和天王寺駅(はんわてんのうじえき)が開業

1931年(昭和6年)6月3日 – 阪和天王寺駅全面竣工。

1933年(昭和8年)

・9月1日 – 阪和天王寺駅の貨物積卸場増築届

・10月27日 – 阪和天王寺駅の貨物引上線延長届(翌1月19日認可)

1934年(昭和9年)

・3月31日 – 阪和天王寺駅駅本館増築届

・4月 – 貨物積卸場を東側約1kmの地点へ移転する工事に着手。 (日付不詳) – 阪和マーケット営業開始

1935年(昭和10年) – 貨物積卸場使用開始

1937年(昭和12年)3月19日 – 木造2階建ての仮駅舎に移転

1940年(昭和15年)12月1日 – 阪和電気鉄道が南海鉄道に合併、路線は南海山手線となる。この時、天王寺支線天王寺駅との徒歩連絡を開始

1941年(昭和16年)8月1日 – 阪和天王寺駅が南海天王寺駅(なんかいてんのうじえき)に改称(天王寺支線の天王寺駅については山手線とは別改札かつ国鉄と同一敷地であったため、駅名を改称せずにそのままとなる)

1944年(昭和19年)5月1日 – 南海山手線が国有化され、運輸通信省(後の日本国有鉄道)阪和線となる。同時に南海天王寺駅を天王寺駅に統合し、山手線の南海移管後も天王寺駅の駅名のままで残された、天王寺支線天王寺駅との徒歩連絡を解消する一方、阪和線との連絡運輸を開始

1960年(昭和35年)

・2月11日 – 天王寺ステーションビル株式会社設立認可

・7月11日 – 天王寺駅ビル鍬入れ式

1962年(昭和37年)

・9月20日 – 天王寺駅ビル竣工式

・9月21日 – 天王寺駅ビル(天王寺民衆駅)完成

1963年(昭和38年)10月1日 – 貨物営業を廃止(旅客駅となる)。ただし、南海天王寺支線との貨車受け渡しは存続

1969年(昭和44年)6月1日 – 自動券売機の使用を開始

1977年(昭和52年)3月1日 – 南海天王寺支線との貨車受け渡しを廃止

1981年(昭和56年)4月1日 – 阪和線乗り場改良工事開始

1982年(昭和57年)1月29日 – 阪和線ホームで当駅終着の区間快速電車が車止めに衝突する事故が発生

1983年(昭和58年)10月1日 – 阪和線ホーム改良工事完成、5面5線となる

1985年(昭和60年)4月5日 – 天王寺ターミナルビル株式会社設立

1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる

1988年(昭和63年)3月13日:路線愛称の制定により、「大和路線」の愛称を使用開始

1989年(平成元年)

・7月20日 – 駅構内の東側に阪和線と大和路線の短絡線が完成。7月22日に供用開始

・8月27日 – 阪和線ホームで当駅終着の快速電車が車止めに衝突する事故が発生

1992年(平成4年)10月16日 – 「天王寺ミオ」起工式が行われる

1993年(平成5年)

・4月1日 – 南海天王寺支線が廃止される

・7月1日 – 阪和線に阪和線運行管理システム(初代)導入

1993年(平成5年)

・4月1日 – 南海天王寺支線が廃止される

・7月1日 – 阪和線に阪和線運行管理システム(初代)導入

1995年(平成7年)9月14日 – 駅ビルのリニューアル工事が完成し、「天王寺ミオ」オープン

2003年(平成15年)11月1日 – ICカード「ICOCA」の利用が可能となる

2008年(平成20年)3月15日 – 阪和線と大和路線の短絡線が複線化

2009年(平成21年)10月4日:大阪環状・大和路線運行管理システム導入

2013年(平成25年)

・5月2日 – 異常時情報提供ディスプレイの使用を開始

・8月7日 – 自動改札機をJR西日本テクシア製、AG50型に交換

・9月28日 – 阪和線運行管理システムを2代目のものに更新

2015年(平成27年)3月22日 – 大阪環状線ホーム(11 – 14番のりば)に発車メロディを導入。曲は和田アキ子の「あの鐘を鳴らすのはあなた」

2016年(平成28年)7月16日 – 改札内に液晶ディスプレイの案内板が設置される

2018年(平成30年)3月17日 – 駅ナンバリングが導入され、使用を開始する

2024年(令和6年)3月16日:ダイヤ改正に伴い、新設される通勤特急「らくラクやまと」の停車駅となる

2025年(令和7年)3月15日:ダイヤ改正により、通勤特急「らくラクやまと」が定期運用となる